どうも、ひらた店長です。
2002年製TACOMA5弦アコースティックベース「CB105C」。それのブレーシング剥がれを自力でリペアしていく様子を綴っているのが本シリーズ。本日は13回目。
↑今までのシリーズや経緯説明などは以前の記事でぜひ。
前回「その12」にてアコベの裏板のブレーシング剥がれリペアが完了、と報告したわけなのです。しかし、ブログの最後に「もしかするとトップ材のブレーシングにも剥がれがあるかも?」とも書いたわけなんですね。
まだ少し音に「ビリビリ」と異音が混じっていたからなのです。
それであらためてトップ材のブレーシングを確認してみました。
上の画像の通り、TACOMAのトップ材ブレーシングは一般的な形じゃなく「A」の形をしたブレーシングになっているんですね。一般的なアコギなどは「X」の形なのでXブレーシングと呼ばれたりしているみたい。
まだ少し音に「ビリビリ」と異音が混じっていたからなのです。
それであらためてトップ材のブレーシングを確認してみました。
アコベのトップ材ブレーシング位置。 3ヶ所に剥がれを発見。 |
ネットで発見したブレーシングの画像。 向かって右がTACOMAのブレーシング。 |
上の画像の通り、TACOMAのトップ材ブレーシングは一般的な形じゃなく「A」の形をしたブレーシングになっているんですね。一般的なアコギなどは「X」の形なのでXブレーシングと呼ばれたりしているみたい。
ただ、上の画像のTACOMAのブレーシングは、店長が書いた図の「剥がれ部分」の横に走るブレーシングがないのですが…モデルや年代によって変更があったのかもしれません。
とにかく調べたところ「A」の横棒の両端が剥がれていて2ヶ所と、「A」の頂点左部分に隙間があって1ヶ所。つまり3ヶ所の「剥がれ」が確認できたわけです。
写真の上側がトップ材。 ブレーシングにヘラが入っちゃってる。 |
ちょっと見にくいですが これもブレーシングの端にヘラが入ってる。 |
裏板のブレーシングをリペアした今までのようにはトップ材ブレーシングをリペアしにくかったので考えた末、ボディを裏返して置くことに。
つまりこういう状態。 この方が作業がしやすい。 |
下から見上げた図。 手を入れるためサウンドホールは天板から出す。 |
リペアするブレーシングの下に低反発ウレタンを設置。 ここに重りの治具が設置されるため。 |
ブレーシングにタイトボンドを塗った図。 |
めちゃくちゃわかりにくいけど 写真奥のブレーシングの端にも。 |
「リペア日記その8」で作った治具を設置。 |
同じ位置の別アングル。 トップ材にボンドが残るのはあきらめました。 |
もう片方のブレーシングにも治具設置。 写真が撮りにくい…。 |
重りを使った治具を設置するためにもボディは裏返して作業する必要があったんですね。TACOMAの特殊な位置のサウンドホールが、トップ材のリペアの際には逆に助かりました。
タイトボンドをヘラ(パレットナイフ)で塗る作業はさすがに慣れてきました。今回の3ヶ所を含めると9ヶ所のリペアをしたことになりますから。自分のアコベに限って言えば、またブレーシング剥がれが発生しても自信を持ってリペアできそう(笑)
トップ材のブレーシングは他の位置も剥がれていないかチェックして、剥がれていないことを確認したので、おそらく今回の作業で完全にリペア完了になるかと。
タイトボンドの乾燥が待ち遠しい。
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
ひらた店長でした!
※「その14 ~リペア完了報告2~」はこちら。
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