どうも、ひらた店長です。
2002年製TACOMA5弦アコースティックベース「CB105C」。それのブレーシング剥がれを自力でリペアしていく様子を綴っているのが本シリーズ。本日は5回目。
↑今までのシリーズや経緯説明などは以前の記事でぜひ。
今回は「その4」で作った治具(ジグ)を使い、サウンドホールから一番近い「1番ブレーシング」の剥がれを接着した様子を。
(このブレーシングの番号は私が勝手につけているだけ。正式な呼び名とかじゃないよ)
ブレーシングの番号は自分がわかるように付けたもの。 1番がネック側、サウンドホールから見えるところ。 |
上の写真の2本の金属ヘラの1本(写真の上)は、ブレーシングに隙間を発生させるために入れております。1本は挿し込んだまま、もう1本のヘラでボンドをブレーシングの下に塗っていきます。
文章で書くと簡単ですが…これが実際にやってみると大変でございまして。
TACOMAのボディ。 サウンドホールはこの位置にある。 |
この位置にあるサウンドホールに手を入れて、奥の方で作業するわけですが、この1番ブレーシングは下手にサウンドホールに近いため、ヘラを逆手で持って作業することになるんですね。
こんな風にヘラを持って、タイトボンドを入れた小さい皿をボディ内部に入れて、ヘラでボンドをすくってブレーシングの下に…とやろうと思ったのですが。狭すぎて効率があまりに良くない。
そんなわけで、ブレーシングのすぐ近くにボンドをわざと垂らしていき、ヘラでブレーシングの下にボンドを入れていく、という方法になりました。
店内にある工具などを駆使して作業していますが、上のように大きなクランプ(ハタガネ)があり、それがテーブルとちょうど良い高さだったんですね。なので上の写真のようになりました。
ただ、これは1番ブレーシングの時のみで、他の4、5番の時にはまた別のクランプを使う必要がありそう。挟み方も事前にシュミレーションしておかないとね。
とりあえず、ここまでで1番ブレーシングの接着作業は終了。
あとはボンドを乾くのを待ってクランプなどを外すだけ。
事前にシュミレーションしたことが大いに役立ちましたが、さすがにブレーシングの下にボンドを入れるシュミレーションは出来てなかったので、ボディ内部で実際に作業する時の狭さ、窮屈さには戸惑いました。これは4、5番のボディの奥側(ブリッジ側)の方が逆に楽かも…?と思えるほど。
いずれにしても4、5番のブレーシング接着に今回の経験を活かして参ります。
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
ひらた店長でした!
※「その6 ~問題発生~」はこちら。
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