2021年9月18日土曜日

アコベのブレーシング剥がれリペア日記。その1 ~現状報告~

どうも、ひらた店長です。

2021年1月に手に入れた5弦アコースティックベース「TACOMA CB105C」。
シリアルナンバーから判断すると2002年製。

そのアコースティックベース(略して「アコベ」)のブレーシング(ブレイシング・力木)に剥がれが発生しているのが発覚したんですね。
↑そのご報告をしたのがこちらの記事。

この時の記事では「ブレーシング剥がれは2ヶ所」と書いたのですが…しっかりと調べていったところ、実際には6ヶ所も剥がれておりました。非常に驚きました(笑)


ネックを外したアコベのボディ。
ブレーシング剥がれを確認中の一幕。


油絵などに使う薄い金属ヘラで確認。
すでに一度、剥がれリペアをした跡が。


ボディの裏板側のブレーシング位置。
5本のブレーシングがある。


ヘラで確認した剥がれている位置が赤線。


上の画像の1、4、5番は端まで完全に剥がれていて、2、3番はブレーシングの途中に少し隙間が。この手書きの図に、以前にリペアされた跡も書き込んでみるとこんな感じ。


青い線がリペア跡。
基本的にリペアされていない場所に剥がれが。


これは1番のブレーシングの端。


これは2番のブレーシング。
リペア跡に隙間が発生していた。


ちょうど2、3番のリペア跡に発生した剥がれは、裏板を触ると膨らんでいる場所なんですね。ボディの内側じゃなく、外側に向かって膨らんでしまっていたのです。
アコベを部屋に吊り下げて保管しているのですが、今年の夏の湿度で裏板が膨らんだものとみております。手に入れた1月2月の段階では裏板は膨らんでいないのは確認済みなので、自分のところに来てから膨らんだのは間違いないんですね。

1、4、5番のブレーシング剥がれよりも、この2、3番のリペア跡部分のリペアの方が手こずりそうだな~と現段階では見ております。残っているボンドを少しは削らないといけないものかどうか…思案中という感じ。


確認はサウンドホールから手を入れ、
プリアンプ部分の穴から覗き込む感じ。


ブレーシング剥がれを自分でリペアしよう!と色々と調べた結果、なんとか自分で出来そうと判断いたしまして。サウンドホールは特殊な形ですが、腕は結構入ってヘラは一番奥まで届くので。

現在は必要な工具(治具)を自作したり、リペアの工程・手順を思案したりしているところ。6ヶ所と場所が多いので、1日1ヶ所ずつ固定していくのが現実的かな~と思っております。(固定にクランプなどが必要ですがそんなに数を持っていないため)


とりえあず今回は「ブレーシング剥がれ」の現状報告をした、という次第。
「リペア日記」と題してその都度、記事にしていこうと思っております。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

ひらた店長でした!


※「その2 ~治具製作~」はこちら。


0 件のコメント:

コメントを投稿