2021年9月29日水曜日

アコベのブレーシング剥がれリペア日記。その8 ~治具製作3~

どうも、ひらた店長です。

2002年製TACOMA5弦アコースティックベース「CB105C」。それのブレーシング剥がれを自力でリペアしていく様子を綴っているのが本シリーズ。本日は8回目。

↑今までのシリーズや経緯説明などは以前の記事でぜひ。


残るブレーシングはボディの一番奥のみ。しかし、手が届かないので「その7」で使った重りを置く方法も出来ないわけです。なので、どうにかしてブレーシングに荷重をかける方法を考えなくては、という状況でした。

そんなわけで問題を解決するため、治具を再び製作。
その「製作した治具」について、というのが今回「その8」での話。


製作したものがこちら。
木材に釣りに使う重りを乗せたもの。


重りは木材にネジで固定。


木材の下にはこのような金具を。


金具の正体はカーテンレールの切れ端。
これを短く切って利用。


治具はこのような形でブレーシングの上に。
金具は奥の位置を合わせるためのガイド。
重心は金具手前に来るようにしてある。


ブレーシングにタイトボンドを塗布した後、簡単に考えると「ブレーシングに荷重を掛けておけば良い」ということになるわけです。押さえつけるために重りを乗せれば良い、というわけ。
それが前回「その7」で、重りを乗せるという行動につながったわけです。

なので、手が届かなくて重りが乗せられないなら、重りを何かに乗せて、その「何か」ごと重りをブレーシングに乗せれば良い、と考えたわけなんですね。

それを形にしたのが上記の治具というわけ。


シュミレーション中の図。
一番奥の一番端に乗せてみている。


一番奥に使う用の治具。
カーテンレール部分は角度を変えて
ブレーシングの端を押さえるように。


手前にもう一つ治具を乗せている図。


別のアングル。
柄の部分がぶつからないように
片方は短くしている。


このようにシュミレーションしたところ、奥のブレーシングにちゃんと設置することができました。荷重もしっかりと掛かっているかと思います。

そんなわけで、この「5番ブレーシング用治具」は完成。

今後は5番ブレーシングの両端部の剥がれを接着して参ります。剥がれは2ヶ所ありますが、両方ともこの治具を使ってリペアできるはず。リペアの完了が見えて来て「いよいよ」という感じです。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

ひらた店長でした!


※「その9 ~ブレーシング接着3~」はこちら。


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