2025年5月31日土曜日

B3nでコンプを追加した話とアコベのピッキング位置の話。

どうも、ひらた店長です。

前回『アコベの音作りにはプリアンプが必須なのかもしれない。』で「エフェクターボード全体としてはこの構成でバッチリ」と言ったな。あれは嘘だ。ってなわけで今回はマルチエフェクター「ZOOM B3n」内のエフェクトに変更が出たのでその報告と、アコースティックベース(以下「アコベ」)のピッキング位置の話。

「ZOOM B3n」の画面部分。
追加したのはコンプレッサー「MB Comp」。
設定値は思案中のもの。
(ホコリなどはご勘弁を…)
エフェクトチェインはこういう状態。
コンプレッサーを最後尾に配置。
これは前回までの状態。
オートワウ「BASS A-WAH」を除外。

オートワウは差し当たって使うわけではないので外し、コンプレッサーを追加した次第。今回の演奏曲の中にスラップする場面があるのと、アコベのローが強いのでそれを抑え込む意図での追加です。(追加したコンプレッサーは「EBS MultiComp(MODE:MB)のモデリング。いわゆる「マルコン」。実物を使用したことはない)

なるべく音色が変わらないように浅めにかけているが、ローはうまく抑え込めているように感じる。それとは逆にアコベで高音を出した際の音は、音色が変わらぬまま音量が少し持ち上がった印象。スラップ時も良好だと思うが微調整は必要かも。

それとエフェクトチェインの最後尾に配置したのは、ルーパーを使用した際にある程度音が重なっていくとボリュームが上がり音割れしてしまうケースがあるそうで、それをコンプである程度防止できるという情報を耳にしたから。(そちらはまだ未検証)


続いてアコベのピッキング位置の話。

アコベをアンプに通した際の音はピッキング位置にかなり影響されると最近あらためて思いまして。ネックよりだとローが強く、ブリッジよりだとローは抑え気味で中音域が強調されるというのはエレキベースでも同じわけだが、アコベはその傾向がさらに強いように思う。

普段どこの位置でピッキングするのか。この曲だとこういう音が欲しいからこの辺だな、というのをある程度決めておいた方が「アコベの音作り」という意味では良い結果が得られるだろうと思う次第です。

イコライジングやエフェクターで「どの曲にも合う万能な音」を作ろうとするのは難しく、ピッキング位置や弾き方で音をコントロールしていくのが重要なのかもしれない。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

2025年5月27日火曜日

アコベの音作りにはプリアンプが必須なのかもしれない。

どうも、ひらた店長です。

先日、アコースティックベース(以下「アコベ」)の音作りのためにエフェクターボードを組んだという話をしました。それが『エフェクターボード完成報告と各エフェクター設定の話。』という記事。
その後、バンドでの練習で実際に音を出したので、その結果や思ったことを書き綴っておこうというのが今回の話。

アコベの音作りの肝は個人的に
この「SANSAMP BASS DRIVER DI」。
ちなみにBLENDは半分ほどにするのが好み。
アコベ用に組んだエフェクターボード全景。
B3n内のエフェクト詳細については前回の記事にて。
MOOER D7」は1番「Tape」を軽めにかけて
コーラス的な使い方をしています。

アコベ(TACOMA CB105C)本体にもプリアンプは搭載されているわけだが、そのプリアンプで調整可能なのは「Low」「Mid」「High」の3つのみ。(後はフェイズスイッチとボリュームノブ)
そこに「SANSAMP(プリアンプ)」を接続しておくことで「BASS(Low)」の他に「TREBLE」と「PRESENCE」も調整できるようになる、というのがそもそもの狙い。(「TREBLE」はアコベ側の「MidとHighの間の音域」、「PRESENCE」が「Highの上の音域」というイメージ。あくまで個人の感想)

バンドで合わせた際にアコベの音が抜けないという場面があったんだけど、TREBLEを増やすことで音の抜けは改善できました。これがアコベ単体のプリアンプではなかなか出来ないんですよね。(「アコベらしい音」からは離れたかもしれないが…)

後は「DRIVE」を上げないようにして使ってみたけど、もうちょっと上げても歪まないならそうしようかなと思う。むしろ、わずかに歪むくらいならいいのか?と思ったりも。(この点は練習の最後に気付いたので試せなかった)

その他のエフェクターに関しては概ね思った通りの使い心地。B3n内のリバーブの音作りはもうちょい考えなければいけない感じなのと、アコベでオートワウを使うと問答無用でハウリングしたのでこっちも設定の見直しが必要。

前回の練習時の結果などは以上。
エフェクターボード全体としてはこの構成でバッチリで、後は微調整かなという感じです。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

2025年5月26日月曜日

「ZOOM R4」で長時間録音した際の問題点&注意点。

どうも、ひらた店長です。

昨年に「ZOOM R4」というポータブルMTRの話をしたことがありました。今回はその「R4」をレコーダーとして長時間の録音テストをしてみたという話。

↑R4がどういう製品かという話が上の記事で、下は内蔵マイクの音質についての話。

↑Amazonでの販売ページはこちら。詳しいスペックなどはこちらで。

「ZOOM R4」がこちら。
部屋では基本的にミニ三脚に取り付けている。
ちなみに画面右上にSDカードの表示があるが、
SDの使用量は青い色で表示されて
白い部分はまだ空き容量があるということ。

先日にバンド練習があり、その際にミキサーのメインアウトからR4にステレオケーブルで接続。なのでR4側もステレオでの録音設定に。録音時間は2時間半ほどで乾電池駆動(プラグインパワーなし)。

満充電の状態で録音開始をし、録音終了時に電池残量が1目盛りまで減ってましたが、電源を切ってしばらくしてから再び電源を入れると電池残量が3目盛りまで復活してました。理屈はよくわかりませんが長時間録音時はアダプターからの給電が安心かも。

個人的に気になっていたのは、長時間録音するとどれくらいの時間でファイル分割されるのか、そして分割された部分は音飛びするのかという点。

結論として録音時間2時間半ではファイル分割されませんでした。
R4とPCをケーブルで繋ぎ、録音したデータを取り出してみると1トラック(モノラル)が約1.5GB。2トラックも同じく約1.5GB。つまりステレオとして扱うと約3GBになるということのはず。(PCと繋いだ際にはステレオのデータとしては取り出せない)

ZOOMの別のレコーダーでは2GBほどでファイル分割がされるので、R4だとモノラルで3時間くらい録音するとファイル分割が起きるのかもしれない。(未検証)

そんなわけで2時間半の録音ではファイル分割は起きないということが判明。

そして録音された2時間半のデータをPCから聴いたところ、特に問題は発生しておらず、しっかりと録音されていたことを確認。しかし。長時間録音すると一つ問題があることが判明しました。

それは、録音データが2GBを超えるとR4本体でのエクスポート(書き出し)ができないという点。

プロジェクトからエクスポートを選ぶ。
(ホコリはご勘弁を…)
エクスポート時のファイル形式などを選んだ後の画面。
2時間半のデータは処理するのに45分かかるとの表示。
そのまま「Execute」を押すと…
「Over 2 GB !」との警告。
処理を行ってくれない。

R4本体でのエクスポート時に「ファイル形式:WAV/MP3」「ビット深度:16bit/24bit/32bit float」「ノーマライズ処理:有効/無効」を選択するわけだが、2GBを超えるファイルはそれをR4本体ではできないということ。

あらためて説明書を確認すると「トラックの最大録音時間が93分を超えると書き出しは実行出来ません」との記述がありました。上の写真では「Over 2 GB」と書かれているが、正確な条件は「92分以内であること」ということみたい。

2時間半のステレオ録音で片方のチャンネル(モノラル)が約1.5GBだったので、モノラルなら2時間半の録音をしてもR4本体でノーマライズなどが出来るのかなと一瞬思ったが、そもそも「93分を超えると出来ない」とのこと。それなら「Over 2 GB」の表示は誤解を招くような気がするが…とにかくこの点はレコーダーとして使いたい場合には気をつけた方が良さそう。(R4をレコーダーとして使用するユーザーは少ないと思うが)

ただし。

これはあくまでも「R4本体でエクスポートする場合」の問題点。

R4とPCを繋ぐ、もしくはSDカードから直接データを取り出す分には2時間半でもまったく問題はない。ただ、取り出したデータは当然「32bit float」なので、32bit floatを扱えるDAWや編集ソフトじゃないとゲイン調整・ノーマライズなどの処理が正常に行えない点に注意。

そしてステレオで録音する場合は、取り出したデータは「モノラルx2」なので、自身でDAW・編集ソフトを使ってステレオとして扱えることが条件。

32bit float対応のソフトがPCに入っているなら、レコーダーとしてモノラルでの長時間録音は結構ありかもと個人的には思う結果に。
「ZOOM R4」の使い方としてマニアックというか邪道というか…メーカーではあまり想定していないとは思いますが、どなたかの参考になれば幸いです。


↑あらためてスペックなどが気になった方はこちらを。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

2025年5月23日金曜日

エフェクターボード完成報告と各エフェクター設定の話。

どうも、ひらた店長です。

昨日の記事『エフェクターボードを組んでいたらノイズに悩まされた話。』でアコースティックベース(以下「アコベ」)用エフェクターボードのノイズ問題が解決した話をしました。
今日はそれに引き続き、ノイズ問題が解決したので仮組みしていたエフェクターボードをしっかりと組んだという話と、各エフェクターの役割とマルチエフェクター「ZOOM B3n」に設定したエフェクトについての話。

完成したエフェクターボードとアコベ。
背景がちょっと汚いのはご勘弁を…。

このエフェクターボードは次回のライブに向けての音作りのためだという話はなんとなくしていたのですが、そのライブの話はちゃんとしてませんでした。そんなわけで以下にライブのポスターを。

6月29日(日)に標茶町博物館「ニタイ・ト」にて。
キッチンカーも来るイベントとなってます。
デザインは当バンドのピアニスト「ゆき」さん。

さて。エフェクターボードの話に戻りましょう。

完成したエフェクターボードの全景。
各エフェクターの固定はマジックテープを使い、
黒い硬めのスポンジで移動時に位置がズレるのを防止。

B3nは専用アダプターでの電源供給。
Electro-Harmonix Power Tank」は内蔵バッテリーで
2つのコンパクトエフェクターへ給電。

上がプリアンプ「TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DI(V1初期型)」。
下がディレイ「
MOOER D7」。

入出力は「One Control ジャンクションボックス」で。

繋げている順番は、IN→TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DI→MOOER D7→ZOOM B3n→OUT。

「SANSAMP BASS DRIVER DI」はアコベの音を微調整する目的。まだバンドで音を出していないので、場合によってはブースターか歪み用にしてもいいと考えている。ちなみに大学の軽音楽部時代に尊敬するベーシストの先輩にいただいた、店長にとっては家宝となるエフェクター。

MOOER D7」は6種類のデジタルディレイとルーパーを搭載したミニサイズのディレイ/ルーパーぺダル。テープエコーなどのディレイはどれもやや癖が強い。150秒までのルーパーとしても使用可能。フットスイッチを踏んだ時に「ガチッ」とデカい音がしないのがいい。
D7の音色(エレキベース使用時)が気になる方は→こちら←で試奏動画が見られます。ただ、私がライブ配信でダラダラと試奏したものですので長いです…。

ZOOM B3n」は初期状態で70種類のエフェクトと、アンプとキャビネットのモデルが5種類ずつ搭載されているマルチエフェクター。3年前にSNSで知り合ったベーシストの方に譲っていただいた大切なもの。
エフェクト一覧を知りたい方は過去に書いた『「ZOOM B3n」購入時に搭載されているエフェクト一覧。』と『「ZOOM B3n」に追加されたエフェクトとパッチ一覧。』いう記事をぜひ。

B3nのエフェクトチェイン。向かって左がIN。
最大7つのチェインが可能だが
2つ分使うエフェクトを配置しているので6つで最大。

向かって左から名前と説明文を以下に。
・DI-5:AVALON DESIGN U5 風のプリアンプ
・Plate:プレートリバーブのシミュレーション
・RC Boost:クリーン・ブーストから軽いドライブサウンドまでカバーするブースター
・BassA-Wah:原音のミックスレベルが調節できるベース用オートワウ
・Hall:コンサートホールの残響をシミュレートしたリバーブ
・MONO LOOPER:スタートとストップを別々のスイッチで操作するタイプのモノラルルーパー

プリアンプ「DI-5」がアコベとすごく相性が良くて、使うと艶っぽい音になると感じたので常時ONで使用。そしてプレートリバーブ「Plate」もごく浅くかけて常時ONにする予定だが、バンドで音を出してイメージ通りじゃなければ変更も想定してます。

「RC Boost」は音量が足りなさそうな時のブースターとして。オートワウ「BassA-Wah」はバンドでの使用というよりはルーパーで演奏した際のお供を想定。リバーブ「Hall」はしっかりとリバーブを効かせたい時に。「MONO LOOPER」はそのまんまルーパーとしての使用を想定して。

常時ONにする「DI-5」「Plate」のパラメータ。
「DI-5」のToneを上げると艶っぽい音になる印象。
Gainは35以上に上げるとノイズが乗ってくるので注意。

バンド演奏時のアコベの音作りを基本に考えているけど、ルーパーを使っての一人演奏も想定して組んでみたのが今回のエフェクターボードとなっています。D7とB3nのおかげで小型化しつつ多様な空間系エフェクトを用意しておけたことに満足。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

2025年5月22日木曜日

エフェクターボードを組んでいたらノイズに悩まされた話。

どうも、ひらた店長です。

前回、アコースティックベース(以下「アコベ」)について『フェイズスイッチのことをちゃんと理解できてなかった話』という記事を書きました。久々に始まったバンド練習でアコースティックベースを使用したらハウリングに悩まされて、その原因がフェイズスイッチだったという話でした。

今回はバンド練習に伴って、アコベ用にエフェクターボードを組もうとしたらノイズに悩まされたという話を。

あ。話を進める前にお伝えしておきますが、エフェクターを組むことに慣れている方・電気系の知識のある方からすると今回の話は「そりゃそうだ」「当然だろ」と思われる話かと思います。今まで「なんとなく」でエフェクターボードを組んで来た自分には盲点だった話でございますので、優しい気持ちでご覧いただけると幸いです。

組もうとして並べたエフェクターたち。

今までアコベの音作りはマルチエフェクター「ZOOM B3n」のみで行っていました。
そこに思い立って「TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DI(V1初期型)」「MOOER D7」を追加して、入出力は「One Control ジャンクションボックス」でまとめようとした次第。するとノイズが強く出たんです。やや高めの耳障りなノイズが常時発生している感じ。

エフェクターなのかパッチケーブルなのかジャンクションボックスなのか…とノイズの原因を探ったところどれも正常。途方に暮れつつも色々と試していると原因に行き当たった。

原因はパワーサプライの使い方であると判明。

上の写真が見辛いので単品の写真を。
Electro-Harmonix Power Tank
バッテリーを内蔵していて気に入っている。

上記したマルチエフェクターとコンパクトエフェクターにすべてこのパワーサプライから給電していたんです。それが原因でノイズが発生していたことが判明。

調べると一つのパワーサプライからエフェクターに給電する際、「デジタルエフェクターとアナログエフェクターを同時に給電するとノイズが出ることがある」とのこと。詳しい話は抜きにして、マルチエフェクターなどのデジタルエフェクターの内部で発生している電気ノイズが、パワーサプライを介してその他のエフェクターにも行ってしまって、それが増幅されて音に乗ってしまう、みたいな感じ。

エフェクターの電源やノイズについてちゃんと知りたい方は『電源を甘くみると電源に泣く – エフェクター電源 は需要項目!』こちらのシリーズ記事を一読されることをオススメいたします。(1~3まであるシリーズ記事です)店長も調べている最中に読んだのですがたいへん勉強になりました。

そんなわけでマルチエフェクターは
パワーサプライではなくアダプターから
給電するとノイズがなくなった。

もしくはパワーサプライの中でも「アイソレート」というタイプを使うと、そういう電気ノイズ問題は解決するらしいです。アイソレートは「独立」という意味で、パワーサプライの給電口がそれぞれ独立しているので、エフェクターの電気ノイズが別のエフェクターに影響するということを防げるそう。(気になる方は「パワーサプライ アイソレート」などで検索を)

B3nは専用アダプターで給電して、
コンパクトエフェクター2つはパワーサプライから。
これでノイズ問題は無事に解決。

考えてみると今まで組んできたエフェクターボードってコンパクトエフェクターのみで構成してきたんですよね。マルチエフェクターは初心者の頃(約27年前くらい)に挫折してからコンパクトエフェクター派になりまして。そもそもベーシストなのでコンパクトエフェクターで事足りていたわけです。
そういう状態だと少なくとも気になるような電気ノイズは発生したことがなかったのです。

それが数年前にマルチエフェクター「ZOOM B3n」を使い始め、今回初めてマルチエフェクターとコンパクトエフェクターを同時に繋げたら…という経緯。

電気ノイズについて色々と知ることができたし、パワーサプライについてもあまりちゃんと考えたことがなかったので今回は本当に良い勉強になりました。いい機会でした…と言いたいところだけど、ノイズ発生源を特定するのに3日くらいかかったし非常に疲れました…。でも勉強になったのは本当です。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

2025年5月20日火曜日

フェイズスイッチのことをちゃんと理解できてなかった話【アコースティックベース】

どうも、ひらた店長です。

今回はアコースティックベース(以下「アコベ」)のフェイズスイッチに関しての話題。ウッドベース(コントラバス)じゃなくてアコースティックギターのベース版の方です。

使用しているアコベ。
TACOMA「CB105C」Hi-C仕様。
指板延長カスタムは自分で。

「CB105C」のプリアンプ。L.R.Baggs製。
Fishman製のタイプも存在する。

6月29日(日)に標茶町博物館「ニタイ・ト」にて、地元で組んでいるバンド「たまゆら」にて演奏する予定が入っております。そんなわけで現在、鋭意練習中。
そのバンド練習の際、アコベがやたらハウリングするという現象に見舞われました。原因はフェイズスイッチ(上の写真の「phase」というスイッチ)の設定ミスで、フェイズスイッチを一度押したらハウリングしなくなりました。

そしてアコベのハウリングに関しては、このフェイズスイッチについてちゃんと理解できていなかったのがそもそもの元凶。


まず「フェイズスイッチ」について。
アコギの生音とアンプの音が干渉して、音が引っ込んで聞こえる状態を「位相(フェイズ)がずれている」と言います。これを解消するための機能が、フェイズもしくはインバートと呼ばれるスイッチです。2つのポジションのうち、良く聞こえる方を選びます。
こちらのページ後半にある「プリアンプ用語集」より引用。

フェイズスイッチはそもそも「楽器の極性をプラスからマイナスに反転する」というためのスイッチらしい。(Fishmanさんのプリアンプの取扱説明書の記述から)

大事なポイントは、音は「同じ音でプラスとプラスの波が重なると増幅される」ということと、「同じ音でプラスとマイナスが重なると打ち消される」ということ。
この辺について詳しく知りたい方は「アコギ フェイズスイッチ」や「位相反転スイッチ」で検索を。


さて。以下は現状、調べて理解した(と思う)範囲で、かつアコベで実感したことを書いていきます。お使いの機材によっては違う可能性もあるので鵜呑みにせず、ご自身で調べたり試したりすることをオススメいたします。(詳しい方が読まれた際、明らか間違えている点はご指摘・ご教授いただけると幸いです)


自分のアコベでフェイズスイッチを押し込んだり押し込まなかったりすると、片方は「低音が強調されたブーミーな音」になって、もう片方は「(片方と比べると)音量が小さくあまり低音が出ていない音」になります。

これを単純に聴き比べてしまうと、「低音が強調されたブーミーな音」の方がそのベース本来の音で、「音量が小さくあまり低音が出ていない音」を「音が引っ込んで聞こえる状態」と判断してしまうかと思う。少なくとも自分はそう思ってしまっていました。

しかし。

「ブーミーな音」の方は低音同士が重なって(プラスとプラスが重なって)増幅されている状態なので低音が大きく、音量も片方と比べると大きく聴こえていたというわけ。
「低音が出ていない音」の方が増幅されておらず、そのベース本来の「クリアな音」だったわけです。


上記で引用した文の中で『アコギの生音とアンプの音が干渉して、音が引っ込んで聞こえる状態を「位相(フェイズ)がずれている」と言います』とありましたが、これ、そもそもアコギの話でありまして。
たぶん、アコベだと生音(あるいはボディの共鳴)とアンプの音が干渉すると「音が引っ込む」んじゃなくて、「低音が大きくブーミーになる」のかなと。いや待て。確かにブーミーな音になることで、他の楽器と合わせた時に埋もれてしまう感覚はあったので「音が引っ込んでいる」でいいのか…?

それに対して一聴すると「低音が出ていない」と感じる音の方が、他の楽器と合わせた時に「抜ける音」「クリアな音」と感じた次第。

そして引用文には『2つのポジションのうち、良く聞こえる方を選びます』とも書かれているわけですが、この「良く聞こえる方」というのが非常に厄介な表現なのかと思う。
部屋もしくは練習場所でアコベのみで音を出した時、フェイズスイッチを押す度に「ブーミーな音」「少し音量が小さい音(クリアな音)」に交互になるわけですが、自分の場合は一人で音を作った時に「ブーミーな音=良い音」と判断してしまっていたわけです。

ごちゃごちゃ言ってますが結論を。


アコベの場合、フェイズスイッチを押した際に

・音量が大きく低音が強く出ている方=フィードバック・ハウリングが起きやすい方
・音量が小さく低音が出てない方=そのベース本来のクリアな音

という風に思っていて間違いないのかなと。少なくとも自分の「TACOMA CB105C」の場合にはこの解釈で間違いないはず。

「ベース本来のクリアな音」の方が、試してみるとプリアンプやエフェクターでの音作りがしやすいのです。現在はマルチエフェクターで音を作っているので、その音に合わせて作るようにしようと思う。
そして今後は間違いなくそっちの音が出ているかフェイズスイッチを演奏前に押して確認するようにしよう、と思った次第。


今回の話がアコベをお使いの方でハウリングや音作りに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

さてさて。
それでは今回はこの辺で。


2025年5月19日月曜日

動画タイトルが日本語表記に戻ったのでご報告を。

どうも、ひらた店長です。

今回は先日、2025年5月15日の『また検索結果の動画タイトルが英語表記になっていた件。』という話の結果報告を。

内容は「自分のYouTube動画をGoogle検索したら、検索結果で表示された動画が英語表記になっていた」という話で、原因はYouTube側で自動翻訳をしてくれていたことだったわけです。詳しい経緯は5月15日の記事にて。

本日5月19日に確認したGoogleの検索結果。
日本語表記に戻っている。

こっちは5月15日の英語表記の状態。

15日に自動翻訳された英語を削除したので、検索結果に反映されたのが19日。約5日という感じでしょうか。一週間くらいかかると思っていたので「早かった」というのが正直な感想。

とりあえず今回の話は一件落着。

前回記事でも書いた通り、そして最初にも書いた通り、原因はYouTubeでの自動翻訳によるものでした。なので今後は動画をアップした際に、ちゃんと「言語」のところの設定も確認する必要があるなと。(検索結果に影響がないなら歓迎なんだけど…)


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

2025年5月15日木曜日

また検索結果の動画タイトルが英語表記になっていた件。

どうも、ひらた店長です。

以前に「Googleなどで自分の動画を検索した際に、動画タイトルなどが英語表記になっているのが気にいらない」という趣旨の話をしました。

↑それがこれら。2024年2月の記事。上が状況説明で下が結果報告。

今回はその続きというか、気付くと再び検索結果の動画タイトルが英語表記になっているという状況が発生したので、それについての話。

画像の検索結果の一番上が私の動画。
タイトルが英語表記になってしまっている。

以前の記事でお伝えした動画タイトルが英語表記になる原因が「動画のタイトルなどに英語などを設定していたため」でした。なので、その設定を削除することで日本語表記にすることができたわけ。
しかし。上の画像の検索結果に載っている動画、自分で英語字幕や英語タイトルの設定はしていないんです。

なにゆえ?と思い動画の設定画面を確認。

YouTube Studioから該当する動画の「言語」設定へ。

すると「英語」の設定が自動でつけられていたんです。

そういえば以前にYouTubeからのメールか何かで「動画の言語を自動吹き替えする機能が実装されました」的な通知があったような…。(すべてのチャンネルではなかったはず)
それで日本語で喋っている音声を「自動で英語に吹き替える」という機能がついたのは喜ばしいわけですが、そのついでに「自動でタイトルと説明文も英語に翻訳する」ということもしてくれているよう。

ありがたいけど…それをされると検索結果で動画タイトルが英語になっちゃうわけ。困る。

なので「タイトルと説明」のところを
クリックして「削除」を選択。

削除後。自動翻訳の設定がなくなった。

気付いたのと削除したのは本日2025年5月15日。なので検索結果はまだ英語表記のままです。おそらく最初に紹介したリンクでお伝えしている通り、削除後約1週間で日本語表記になるはず。

結果は一週間後に確認してまたご報告いたします。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

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※2025年5月19日追記
検索結果に反映されたことを報告した記事はこちら。

2025年5月13日火曜日

Ace Pro用マクロレンズで桜を動画&写真撮影してみた。

どうも、ひらた店長です。

アクションカメラ「Insta360 Ace Pro」についての話題。
2024年9月27日に『「Insta360 Ace Pro」用のマクロフィルターを試してみた【JUNESTAR】』という記事を書きました。この記事内で「(マクロフィルターを使って)今度、草花でも撮影してみよう」と書いてから半年以上経っております。申し訳ない。

それで今回は紹介した『Insta360 Ace Pro 専用 フィルター(10X Macro Filter)(Amazon)』を使い、ちょうど咲いていた桜の花を撮影してみた次第。

クラリティーズーム使用しての動画撮影。

撮影してみた結果は動画を見て…で終わるのは主義に反する。
なので以下に写真撮影テストもしたので文章でもお伝えいたします。

動画でもそうですが左手にメジャーを持ち、右手にアクションカメラを持っての撮影。
(以下もすべてクラリティーズームを使用しての写真撮影。jpeg撮って出し)

桜の花からレンズまで約20cm。
花にピントが合っていない。

花まで約15cmの距離。
一番手前にはピントが合っている気がする。

花まで約10cmの距離。
手前の花全体にキレイに合っている。

約5cmの距離。
手前のピントが外れております。

約7cmの距離。
手前の花全体に合っているように思う。

メジャーを外してあらためて。
距離は7cmくらい。

マクロレンズ(マクロフィルター)を装着した状態で、かつクラリティーズームを使用しているとレンズ部分から10cm前後にピントが合うように感じました。たぶん7~12cmくらい。

クラリティーズームを使用していない状態(マクロレンズなし)で最短70cmくらいと言われていて、クラリティーズームを使用すると最短35~40cmと言われているそう。それがマクロレンズを使うと10cm前後まで近づけるようになる感じ。

ちなみにAceProは写真撮影時にはシャープネスはいじれず、動画撮影時にはシャープネスをいじることが可能。今回テスト撮影した動画ではシャープネス「中」だったので、「強」にするともうちょっと結果は変わる…かも。

いずれにせよ、花などを撮影するのにはちょうどいいのかなと。
上記の写真を見ても「歪み」のようなものは(自分は)感じられないし、アクションカメラでこういう接写ができるとわかったことは単純に嬉しいです。


最近「Leica X vario」を買ったと騒いでましたが、そっちはメインカメラではあるけど普段から持ち歩いているわけじゃなく、普段はアクションカメラをいつも持っている状態なんです。なので、マクロレンズも一緒に忍ばせておけば普段の撮影では困ることはないのかも。

今回の話がどなたかの参考になれば幸いです。

↑一応もう一度紹介を。マクロレンズ以外にもNDフィルターなどのラインナップもあります。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。