2025年5月22日木曜日

エフェクターボードを組んでいたらノイズに悩まされた話。

どうも、ひらた店長です。

前回、アコースティックベース(以下「アコベ」)について『フェイズスイッチのことをちゃんと理解できてなかった話』という記事を書きました。久々に始まったバンド練習でアコースティックベースを使用したらハウリングに悩まされて、その原因がフェイズスイッチだったという話でした。

今回はバンド練習に伴って、アコベ用にエフェクターボードを組もうとしたらノイズに悩まされたという話を。

あ。話を進める前にお伝えしておきますが、エフェクターを組むことに慣れている方・電気系の知識のある方からすると今回の話は「そりゃそうだ」「当然だろ」と思われる話かと思います。今まで「なんとなく」でエフェクターボードを組んで来た自分には盲点だった話でございますので、優しい気持ちでご覧いただけると幸いです。

組もうとして並べたエフェクターたち。

今までアコベの音作りはマルチエフェクター「ZOOM B3n」のみで行っていました。
そこに思い立って「TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DI(V1初期型)」「MOOER D7」を追加して、入出力は「One Control ジャンクションボックス」でまとめようとした次第。するとノイズが強く出たんです。やや高めの耳障りなノイズが常時発生している感じ。

エフェクターなのかパッチケーブルなのかジャンクションボックスなのか…とノイズの原因を探ったところどれも正常。途方に暮れつつも色々と試していると原因に行き当たった。

原因はパワーサプライの使い方であると判明。

上の写真が見辛いので単品の写真を。
Electro-Harmonix Power Tank
バッテリーを内蔵していて気に入っている。

上記したマルチエフェクターとコンパクトエフェクターにすべてこのパワーサプライから給電していたんです。それが原因でノイズが発生していたことが判明。

調べると一つのパワーサプライからエフェクターに給電する際、「デジタルエフェクターとアナログエフェクターを同時に給電するとノイズが出ることがある」とのこと。詳しい話は抜きにして、マルチエフェクターなどのデジタルエフェクターの内部で発生している電気ノイズが、パワーサプライを介してその他のエフェクターにも行ってしまって、それが増幅されて音に乗ってしまう、みたいな感じ。

エフェクターの電源やノイズについてちゃんと知りたい方は『電源を甘くみると電源に泣く – エフェクター電源 は需要項目!』こちらのシリーズ記事を一読されることをオススメいたします。(1~3まであるシリーズ記事です)店長も調べている最中に読んだのですがたいへん勉強になりました。

そんなわけでマルチエフェクターは
パワーサプライではなくアダプターから
給電するとノイズがなくなった。

もしくはパワーサプライの中でも「アイソレート」というタイプを使うと、そういう電気ノイズ問題は解決するらしいです。アイソレートは「独立」という意味で、パワーサプライの給電口がそれぞれ独立しているので、エフェクターの電気ノイズが別のエフェクターに影響するということを防げるそう。(気になる方は「パワーサプライ アイソレート」などで検索を)

B3nは専用アダプターで給電して、
コンパクトエフェクター2つはパワーサプライから。
これでノイズ問題は無事に解決。

考えてみると今まで組んできたエフェクターボードってコンパクトエフェクターのみで構成してきたんですよね。マルチエフェクターは初心者の頃(約27年前くらい)に挫折してからコンパクトエフェクター派になりまして。そもそもベーシストなのでコンパクトエフェクターで事足りていたわけです。
そういう状態だと少なくとも気になるような電気ノイズは発生したことがなかったのです。

それが数年前にマルチエフェクター「ZOOM B3n」を使い始め、今回初めてマルチエフェクターとコンパクトエフェクターを同時に繋げたら…という経緯。

電気ノイズについて色々と知ることができたし、パワーサプライについてもあまりちゃんと考えたことがなかったので今回は本当に良い勉強になりました。いい機会でした…と言いたいところだけど、ノイズ発生源を特定するのに3日くらいかかったし非常に疲れました…。でも勉強になったのは本当です。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

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