前回の記事『延長指板の素体の加工・成形。その3』に引き続き、アコースティックベース(以下、アコベ)の指板延長計画の話。
21~29フレットのフレット溝を作成した延長指板に入れたのが前回まで。
このように溝を入れ、 溝の深さも調整済み。 |
いよいよフレット打ちだな、と緊張しながら21フレットを打ちました。打ったんですが…ここで問題発生。
このように打ったんですが フレット中央が浮いてなかなか入らない。 (この写真、指板が傷だらけですが 撮影がトラブル後だから) |
この時、延長指板には底面に本体との高さ調整のために「強力両面テープ」が四隅に貼ってありまして。それを剥がさずにフレット打ち作業を始めたんです。
そして上の写真の通り、21フレットを打ったら中央が浮いて入らない。入らないので結構力強く金槌で叩いたところ…(もちろんフレットを直接叩いたわけじゃないですよ。木材をかませてあります)
状況を図解してみました。 簡単に言うと延長指板にヒビが入ってしまった。 |
フレットが板の両側に中途半端に入っていたおかげか真っ二つには割れなかったんですが、延長指板の底側に割れ(ヒビ)が入ってしまったんです。
上のような状況、延長指板中央が宙に浮いた状態で叩いたもんだから力が板の中央のみにかかってしまって割れたわけです。ちょっと考えればわかるのに…両面テープを剥がさなかったことを後悔しました。
考えた末、とにかく修正することに。 タイトボンドをヒビの中に塗り込み ハタガネという工具で固定。 ボンドが塗ってあるところに 綺麗にヒビが入ってしまった。 |
ひっくり返したところ。 表面にはヒビは入っていない。 |
ボンドが硬化した後に撮影。 このように中央が少し凹んでしまった。 |
ここまで順調に、そして慎重に作業を進めてきただけに今回のトラブルはかなりショックでした。慣れない作業だからこそ、そのまま作業を進めて問題ないかなどの確認は何事においても大事だと痛感。
今後は延長指板に凹みが発生してしまったので、再び17インチRに削り直す作業をしてからフレット打ちを再スタートしていきます。
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
※指板延長計画の続きの記事は以下。
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