2021年1月にフリマアプリにて購入した5弦アコースティックベース「TACOMA CB105C」(以下、「アコベ」で統一)。その指板を延長した話は『「音出し動画」の報告と指板延長計画の完了を宣言。』にて。
このアコベ、購入当時から気になる点として「トラスロッドカバーのネジ穴が1ヶ所割れていてネジが効いていない」というのがあったんです。
↑それをリペアしようとして以前にこのような記事を。
単純に割れをタイトボンドで接着して再びネジを打ってみたけど…やはりまた木材が割れてしまった、という経緯。そんなわけでアコベの指板を延長している際にも割れたままだったわけ。
ここまで色々と作業して来たので、ついでにそこもリペアしちゃおう!というわけです。作業内容は以下。
指さしている方のネジ穴に 割れが見えるかと思います。 ここにネジを打っても空転しちゃう。 |
離れてみたところ。 割れているところが 木材の縁過ぎるのが原因。 |
手に持っているのはローズウッド材の欠片。 以前にフィンガーレストを作った際に出たもの。 |
これを削っていきます。 |
そして割れているネジ穴のところに はめ込むことで再び割れないようにする計画。 |
100均のクランプで挟み、 その状態でヤスリで削る。 |
削る際には後ろ側を 親指と人差し指で支えるとやりやすかった。 |
削って形を合わせたところ。 |
トラスロッドを避けるように はめ込めるように成形。 |
はめ込んだところ。 こうすることでヒビ割れを 外側から押さえつける。 |
ネジをしっかりと打つために 穴は一度埋めることに。 ヒビにタイトボンドを塗り込み、 爪楊枝でネジ穴を埋める。 |
ビニールを噛ませてローズウッド材をはめる。 余分なタイトボンドは拭き取っている。 ビニールはローズウッド材が接着しないよう。 |
一日放置した後に外して 爪楊枝を折る。 |
折った爪楊枝を平らにする。 カッターの刃を長めに出して こうやって慎重に削って平らに。 |
平らになったところ。 小キズが心配な方は マスキングテープをしましょう。 |
そこにローズウッド材をはめ込む。 |
トラスロッドカバーを戻して終了。 ネジはしっかりと効きました。 |
ヒビ割れの原因はトラスロッドカバーの位置が微妙にズレていて、ネジが木材の縁に打たれたこと。なので、単純にヒビ割れだけを直した前回は再びネジを打ったらやはり割れたわけです。
ならば木材を足してヒビ割れを常時押さえておくようにすれば良いのでは?ということで、今回のようにローズウッド材でトラスロッドに覆いかぶさるように成形した次第。
他の解決方法としては「トラスロッドカバーの位置をズラす」ということも考えられると思うのですが、その際にはネジ穴を一度、木工パテかヘッドと同色のマホガニー材で埋め、トラスロッドカバーをズラしてネジを打つということになる。
それは大掛かりになってしまうのと木工パテもマホガニー材も手元にない。可能な限り本体には穴を開け直したりしたくないのもあって今回の方法を採用。
ローズウッド材は固定しているわけじゃないので、トラスロッドをいじる時には外せばいいだけだし。
これでアコベの気になる点はすべて解決。
しっかりとネジが効き、カバーを固定出来たので結果には大満足。精神衛生上、とても気持ちいいです。これからさらに可愛がっていこう。
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
0 件のコメント:
コメントを投稿