前回の記事『フレットすり合わせ。その1』に引き続き、最終フレットが20のアコースティックベース(以下、アコベ)を29フレットまでにする指板延長計画の話。
既存のネックのフレットと、作成した延長指板のフレットの頂点を削って合わせる「すり合わせ」を始めたのが前回まで。
既存のフレットと比べると延長指板のフレットは約1mmは削らないと合わないので、金属用ヤスリで削って合わせることに。
削っては定規を当てて具合を見て、削っては定規を当てて具合を見て…というのを何度も何度も繰り返して慎重に作業を。「削りすぎた」となったらもう修復出来ないからね。
そして…
既存フレットと高さを合わせた図。 隙間がほぼない状態に。 ここまで来るのは大変でした…。 |
写真中央が一番削ったフレット。21フレット。 向かって左が既存の20フレット目。 とにかく削ったので頂点が平らになっている。 |
それを多少でも丸くするため 両脇にマスキングテープを張り 金属用ヤスリで斜めに削る。 |
そうやって他のフレットも削った図。 |
延長指板の端の方。 29フレットにいくに従って 削る幅は少なくて済んだ。 これは延長指板の木材が完全な直線じゃないため。 |
そこからちょっと粗い紙ヤスリで なるべくフレットが丸くなるように 削って合わせていく。 |
荒めの紙ヤスリでも意外とフレットは削れるので、なるべく頂点が低くならないように気をつけながら、そして時々定規を当てて具合を確認しながらの作業を。
ここで中途半端な作業をすると、最終的に弦を張って音を出した時に「音づまり」の原因になってしまうはず。そうなるとまたフレットを削って合わせないといけなくなるので、ここは慎重かつ自分の中で完璧を追い求めました。
そんなわけで延長指板のフレットは既存のネックと比べてほぼ真っすぐになったので、次にフレット磨きの工程に。
金属用ヤスリや粗いヤスリでついたフレットの傷が結構目立つんだが…これがどこまで消えるのかちょっと不安でございます。
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
※指板延長計画の続きの記事は以下。
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