どうも、ひらた店長です。
昨日、2023年11月22日の記事『ハウリングの原因について。その対策をB3nにて仮セッティング。』にて、アコースティックベース(以下「アコベ」)がライブ中にハウリングしたため、その対策をマルチエフェクター「ZOOM B3n」の設定で仮にやってみたという話をしました。
マルチエフェクター「ZOOM B3n」 アコベの音作りをこれでやっていた。 |
昨日の記事を書いた後、というか今朝なんですけどふと「ハウリング対策にもっと良いイコライザーがあるのでは…?」と思い、B3nのエフェクトリストを再度確認してみたわけです。
これは昨日の記事の状態。パッチ全体を表示中。 右側2つ目にある「Bass GEQ」がイコライザー。 |
こちらは今日に変更した状態。 「Bass GEQ」を「BASS PEQ」2つに変更。 |
変更前の「Bass GEQ」は「ベース用7バンドグラフィックイコライザー」で、変更後の「BASS PEQ」は「ベース用1バンドパラメトリックイコライザー」。
「7バンドグラフィックイコライザー」は周波数の帯域が7つに分けられていて、それを上下して、つまりブーストしたりカットしたりして使うイコライザー。帯域の数値はすでに決められていて変えることは出来ない。(俗に「グライコ」と呼ばれるヤツ)
「1バンドパラメトリックイコライザー」は「自分で指定した周波数の帯域」をブーストしたりカットすることが出来る。ただしいじれる帯域は1つ。(こっちは「パライコ」と呼ばれる)
7バンドグラフィックイコライザーのパラメータ画面。 向かって右の2つのディスプレイにパラメータがあり 「50,120,400,500,800,4.5k,10k」が決められた帯域。 |
こっちは1バンドパラメトリックイコライザー。 「FREQ(フリケンシー)」で帯域を指定して、 「Q」は帯域の幅の指定。 「Gain」で帯域をブーストするのかカットするのか指定。 |
Qの「帯域の幅」というのは、数値を大きくすると「指定した帯域をピンポイントにブースト・カットできる」状態で、数値を小さくすると「指定した帯域の周りも一緒にブースト・カットできる」状態にできるということ。(グライコだとこれが出来ない)
(※「ピンポイントに」と言ったけど、ある程度は指定した帯域の周辺にも影響は出る、はず)
「イコライザー」を設定している目的は「特定の音域をカットする」ためで、アコベを弾いてハウリングの原因になりそうな「共鳴音が強い音域(弾いてブーンと鳴る場所)」をカットしたいわけ。
昨日は7バンドグライコでやってみて目的は達成できたんだけど…ちょっと「音が削れ過ぎている」と感じなくもなかったんですよね。それで考えてみると1バンドパライコの方がよりピンポイントにカットが出来て、それによってアコベの音そのものに影響が少ないのでは?と思い立った次第。
ここまでの話。PCで波形データを見慣れていないとちょっとイメージしにくいかも…。実際、昔の自分に言ってもピンと来ないと思う。この記事『イコライザーについて(それぞれのツマミ編)』を見ると分かりやすいと思うので気になる方はぜひ。
1バンドパライコを2つ配置しているのは、1つは先程の「共鳴音が強い音域(周波数帯)をカットする」ため。もう1つは練習やライブ会場などでハウリングが起きた際に「原因になっていそうな帯域をカットする」ため。要するに予備で配置している感じ。
エレアコ・エレアコべに使うプリアンプには「ノッチフィルタ」という名前の「特定の周波数帯をカットする」という機能があったりするんですが、これがハウリング対策なんですね。そのノッチフィルタをパライコで代用しようってわけ。
まだB3nに設定しただけで実際にアコベで音を出して実験はしていないんだけど、たぶんグライコよりも良い結果になるんじゃないかと思う。そんなわけで試してみたらまた報告します。
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
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