先日、『「ZOOM F2-BT」用に新たなマイクの必要性を感じていた。』という記事にて「ZOOM ZSG-1」というショットガンマイクを衝動買いしたという話をしました。
こちらがマイク本体とショックマウント。 |
風防も装着してレコーダー「F2-BT」と 組み合わせてある図。 |
「ショットガンマイク=指向性のあるマイク」ということは当然知っていて購入したわけ。「指向性がある」というのはマイクを向けている方の音が録れる、という認識なんですけど…むしろショットガンマイクについて、その程度の知識しかないと気付きまして。
↑スペックなどはこちらで。
まず「ショットガンマイク」の「ショットガン」って何?って話なんですが、これは単純にマイク形状の「長い筒」が「ショットガンの銃身のようだから」ということで「ショットガンマイク」という名前になったそう。性能からじゃなく見た目からの名前だったんですね。
なので、そもそもショットガンマイクってどういうマイクなの?どういう構造なの?というのを調べてみた次第。
このショットガンマイクの先端は こんな感じになっている。 |
筒の側面にはスリットがたくさんある。 |
まず「ショットガンマイク」の「ショットガン」って何?って話なんですが、これは単純にマイク形状の「長い筒」が「ショットガンの銃身のようだから」ということで「ショットガンマイク」という名前になったそう。性能からじゃなく見た目からの名前だったんですね。
そして「どうやって指向性を作っているのか?」というと。
赤い矢印は音の向きを表しています。 |
マイクを向けている方からは当然、音の発生源から真っ直ぐに、正面から音が入ってくるわけです。その音は筒の後方にある「音を拾う部分」へ伝わり、マイクが音を拾うという感じ。これは分かりやすいですよね。
音の発生源が正面から横に移動すると、側面からの音は小さくなる。マイクに全く音が入らないんじゃなくて「小さくなるだけ」というのがポイント。
なぜ小さくなるのか?というと。
側面から入った音を表した図。 |
音は「空気の振動」なので、この赤い矢印のように単純に曲がって入ってくるわけじゃないけど、あくまでイメージってことで。
側面から入った音はそれぞれのスリットから入るわけですが、複数のスリットから入ることで音を拾う部分に「わずかに遅れて到達する」ことになる。すると、音が相殺されて小さくなる、という理屈らしい。
音には「位相」というのがあって「同じ位相の音」がぶつかると相殺されるんですね。
ショットガンマイクはその性質を利用して、正面以外から入ってくる音を「小さくしている」ということみたい。…この説明で間違ってないはず。
↑もっと正確に、詳しく知りたい方はこれらの記事をぜひ。
ショットガンマイクは「前方の音しか拾わない」と勘違いされることが多いかと思うんですよね。正直に言うと自分もそう思ってました。
しかし、そうではなく「前方の音は素直に、側面&後方の音は相殺されて小さく拾う」というのがショットガンマイクというマイクなわけです。側面&後方の音が小さくなるので、相対的に正面の音が大きく、かつクリアに拾えるようになるという感じ。
そして、ショットガンマイクに関する誤解がもう一つあって、それは「ショットガンマイクを使えば遠くの音もハッキリくっきり拾える」というもの。正直に言うと自分もそう思ってました(2回目)。
ショットガンマイクは確かに他のマイクよりも感度が高く、正面の音を大きく拾えるわけですが、音の発生源(録りたい音)が離れれば離れるほど、そして音量が小さくなればなるほど当然、ハッキリとは拾えなくなります。いくら側面&後方からの音を小さくする構造があっても、正面の音も小さければ側面などの音と混ざってハッキリとは聞こえなくなる、というわけ。
なので、ハッキリ聴こえるようにする&音質よく録音するためには、ショットガンマイクであろうと「音の発生源に可能な限り近づける」というのが理想だそう。これはショットガンマイクに限らず「すべてのマイクで」とのこと。
とりあえず、ショットガンマイクについて調べた結果は以上。
もっと正確に情報を知りたい方は紹介した記事をぜひ。
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
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