前回は『小型スレッド型スタビライザー「Movo vs7」の改造。【慣性モーメントの強化】』。いわゆる「スレッド型ステディカム」と呼ばれるタイプの一番小型&簡易版という感じのスタビライザー(ジンバル)を購入後、追加パーツ(寸切りボルト)を取り付けることで「回転しにくくする」という効果を得た話。
今回はその後、追加パーツを取り付けたことで変わったバランスを取るため「微調整用の錘」を追加した話と、追加パーツのガタツキの調整をした話も。
下に写っているのが大ウェイト。 上が中ウェイトに追加の錘を付けたところ。 |
追加の錘の正体がこちら。 M8サイズの長いナット。 |
シールを剥がしたところ。 ベタベタはベンジンなどで拭くと綺麗になる。 |
デジカムが乗った全体図がこちら。 上に乗っているマイクは 重量&重心の調整に一役買っている。 |
ついでに寸切りボルトをねじ込んでいる 本体側のネジ穴の調整を。 |
バラバラにしているところ。 右側に写っている白いテープを 寸切りボルトの端に付ける。 |
これは主に水道管などでねじ込みの緩みや 隙間を埋めるために使うテープ…のはず。 「シールテープ」という名前で ホームセンターなどで販売されている。 |
シールテープを適度に巻き付け、 本体側にねじ込むようにしている。 本体側だけがガタツキがあったので それを防止するため。 |
前回の慣性モーメントを得るために寸切りボルトを使うと、錘を逆向きに取り付けることになるわけ。すると錘のネジ部分が外側を向くわけなので、そこにナットを付ければ錘の微調整が可能なのでは?と思った次第。
そんなわけでさっそくサイズが合うナットを近所のホームセンターに見に行ったところ、上の長いナットを発見。こりゃ良いのでは?ということで即購入。
写真では中ウェイトに取り付けているが、これによって大ウェイトほど重くなく、でも元々の中ウェイトよりは重いという錘にすることが出来ました。ついでにナットの長さの分、さらに外側に伸びるので慣性モーメントも若干増したはず。
ちなみに中ウェイトに長いナットを取り付けると、ナットの端に小ウェイトも取り付けることが出来る。その状態でも大ウェイトまで重くないです。(正確に測っているわけじゃなく体感で)
重さを整理すると、重い順で「大>中>小>長ナット」ということ。
そして「大>中+小+長ナット」ということ。
今回は寸切りボルトを使っていて、ネジが外側を向いているのでナットを使ってますが、もし寸切りボルトを使わないで重さの微調整をするなら、中ウェイトや大ウェイトの端にねじ込める、サイズの合うボルトを用意しておくと良いかもしれません。
とりあえず、この長ナットをおかげでかなりバランスがよくなりました。
一旦、改造は完成として後は撮影の練習あるのみという感じ。ドロップタイムや全体のバランスの最適解もまだ見つかっていないので、同時並行でその辺も探りつつやっていこう。