前回『別会場で音出しした結果、7バンドイコライザーを追加。』に引き続いてアコースティックベース(以下「アコベ」)の音作りの話。前回に「音作りに関しては今回で一段落」などと書いたわけだが…結局、その後にあらためて設定見直しをしたので、その結果を報告したいというわけ。「現時点での総まとめ」としてお付き合いいただけると幸いです。
アコベはTACOMA「CB105C」Hi-C仕様。 自分で指板延長カスタムをしたもの。 ちなみに撮影はバンドメンバーのゆきさん。 |
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音作りはマルチエフェクター「ZOOM B3n」にて。 |
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アコベ本体のプリアンプ。 各ツマミ設定はこれで固定しての音作り。 (Vol以外は12時位置がフラット) |
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2025年7月10日時点でのエフェクトチェイン。 プリアンプ1つにイコライザーが5つという内容に。 |
前回、ライブ会場にて低音が邪魔に感じたので7バンドグラフィックイコライザー「Bass GEQ」を設定し、そこで低音域50Hzを全カットして120Hzも少々削った次第。悪い結果ではなかったが、さすがに低音を削りすぎたと反省し次回のバンド練習に向けてあらためて音作りをしておきたかった。(次回のバンド練習日は未定だがそれに備えて)
その結果、上のエフェクトチェインになったので、以下で各パラメータを紹介。
接続順は向かって左からで、プリアンプ「DI-5」→パラメトリックイコライザー「BASS PEQ」x2→低音域用イコライザー「LOW EQ」→高音域用イコライザー「HIGH EQ」→7バンドグラフィックイコライザー「Bass GEQ」となっている。
前回からの変更点は、浅い掛かりで常時オンにしていたプレートリバーブと、ミュートスイッチにしていたクリーンブースターを外して「LOW EQ」「HIGH EQ」にした点。
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プリアンプ「DI-5」は基本的な音作り用に。 アコベと相性が良いように思う。 Toneを上げるとセクシーな音になるのが好み。 |
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2つのパラメトリックイコライザー。 それぞれボディの共鳴音を抑制するために設定。 設定値は昨夜微調整したので以前とちょっと違う。 |
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「Low EQ」で低音域30Hz以下を全カットし、 「High EQ」は高音域16kHz以上をほぼカット。 高音域はカットしすぎるとハーモニクスなどに影響がある。 |
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最後に「Bass GEQ」で各ヘルツ帯の微調整を。 ちなみに「Bass GEQ」はエフェクト2つ分の枠を必要とする。 |
昨夜の音作りではアンプではなくミキサーに繋ぎ、そこからヘッドホンでアコベ+エフェクターの音を聴きながらの調整を。普段のバンド練習ではアンプを使用せず、直接ミキサーに入力しているのでその方が良いと昨夜にようやく気付いた…。
その状態で前回設定した音を聴くと「Bass GEQ」での50ヘルツ全カットはさすがにやり過ぎている感じがしたので-7.5のカットに。そしてややカットしていた120Hzもフラットに。
これで低音は前に出過ぎず、しかし低音を感じる音になったのだが…低音がボヤーっとするのが気になった。なので「Low EQ」を配置して30Hz以下をカットしてみることに。すると低音がしっかり引き締まったように思う。いい感じ。
500Hzはややカットすることで全体の音の印象がスッキリするように感じた。後はハイポジションを弾いた際の音の抜けとブライト感を出すために4.5kHzをわずかに持ち上げ、スラップ時にキンキンするように感じる10kHzをややカットした形。
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「Bass GEQ」は向かって右のスイッチを踏むと 設定Bに変えることができる。先程のは設定A。 (「A」「B」表記はパラメータ画面右上に) 設定Bのボリュームを0にしてこれをミュートスイッチに。 |
前回は7バンドグラフィックイコライザーを配置するので「Low EQ」と「High EQ」は不要と判断したわけだが、グライコのパラメータをいじっているとそこではいじれない帯域が気になり始めたわけ。なので結局「Low EQ」「High EQ」も配置して、全体を見るとEQが5つでプリアンプ1つという設定に落ち着いた次第。
今回の音作りで個人的にはアコベの生音に近くなったように感じる。結構納得の音になったが、毎度お伝えしている通りバンド練習で音を出すと微調整が必要になるとは思う。
しかし配置している各エフェクトに関しては今回の形で固定しても良いように思うくらいには納得している。ソロで音を出していても気持ちいいし、それでいて前回から大きく変えているわけではないのでバンド練習時にも音が抜けないということはないはず。
個人的な理想を言うと「アコベの生音がアンプからそのまま出ている」という状態であって欲しいわけだが、今回の調整で最終的に生音に近くなったのは嬉しい限り。
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
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