前々回『アコベの音作りをゼロベースで見直し。』にて、アコベ本体のプリアンプとマルチエフェクター「ZOOM B3n」で音作りをして『「(一人で)音を出してて気持ちいい」と感じる音にすることが出来た。これがバンドで他の楽器と混ざっても同じように感じられるかが問題だが、おそらくいけるような気はしている。』と書いた。
そして前回『エフェクターボードにプラスペダルを組み込んで変態仕様に。』という記事にて『アコベ用エフェクターボードはこれで「完成」と言って良いと思う。後はバンド練習時に実際に使用してみて、また変更などが出ればあればあらためて。長々と話題にして来ましたが、お付き合いくださった方には本当に感謝。』などと最終回チックな雰囲気を出したわけだが…
その後、実際にバンド練習で音を出してみて「やはり部屋で一人で作り込んだ、楽器単体で気持ちいいと思う音は、バンドに混ざると良い音とは限らない」ということを痛感したというのが今回の話。思い上がっていた自分が恥ずかしい。
そんなわけで練習を経て、プリアンプ・エフェクターの設定で変更点が数点出たこと、そしてアコベのピッキング位置であらためて発見があったので報告をしたいというのが今回の話。
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バンド練習後、再び音作りをしているところ。 |
バンド練習で音を出してみると、アコベの音が異常にこもっているように感じた。音が全然通っておらず気持ちよくない。練習中に時間をもらってB3nでトレブルを上げることで多少改善させたが…自分がイメージしている音とは方向性が違う。納得のいかない音だった。
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練習後に色々と試したところ、 おそらく原因はアコベ本体プリアンプで 「High」を下げ過ぎていたこと。 |
前々回に音を作った時、音がキンキンするのが好みではないので本体プリアンプのHighのつまみを9時位置にしていた。つまり高音をカットしていたわけ。それによってミッドが強調されてアコベ単体では個人的には「気持ちいい」と感じる音だったわけだが…これがバンドに入ると音が通らない原因になったのではないかと推察。バンド練習中にはこのことに気付かずHighは9時位置のままだった。
あらためて音作りをやり直し、Highのつまみを12時位置にしたことでB3n側でトレブルを上げずとも通る音にできたのではないかと現時点では考えている。次回練習で音が通らない場合はHighをさらに上げてみる予定。
以前、アコベを演奏中に「低音がキツすぎるのでは?」と思う場面があり、その対策としてピッキングを基本的にブリッジ寄りにしていた。基本的に上の写真の位置で弾いていたわけ。
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音が通らなかったもう一つの原因。 それはピッキングする位置の問題。 |
以前、アコベを演奏中に「低音がキツすぎるのでは?」と思う場面があり、その対策としてピッキングを基本的にブリッジ寄りにしていた。基本的に上の写真の位置で弾いていたわけ。
ローポジションではそれで大きな問題はないのだが、ハイポジション側を弾く時にも頑なにブリッジ寄りのピッキングで演奏していた。そのせいでハイポジション時の音から低音や高音の成分が失われていたわけ。
そのことにバンド練習後に自室で気付いた次第で、これも音が通らなかった原因の一つと思う。
以下、アコベでのピッキング位置の考察を少々。
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1弦(Hi-C)ではこのくらいの位置の方が バランスの良い音が出るようにあらためて気付く。 |
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高音にもっと低音成分が欲しい時には このくらいネック寄りにするといい感じ。 場合によってはもっとネック寄りもあり。 |
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つまり美味しい音が出る範囲は このくらいと考える。 |
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対して5弦(開放E音)では この範囲がいいように思う。 |
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この平行四辺形の範囲が 自分のアコベの美味しい範囲なのかも。 |
ピッキング位置に関しては以上のように考察するが…これはあくまでも自分のアコベ、そしてピエゾピックアップで音を出すことを前提にしたピッキング位置の話。
ピックアップがピエゾピックアップ+マイクの場合や、マグネティックピックアップの場合、そしてマイクのみで音を拾う場合は話が変わってくると思われるので鵜呑みにされないよう。
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「ZOOM B3n」のコンプのパラメータ。 一部の音がかかり過ぎているように感じたので 低音のスレッショルドとかかり自体を落とした。 (前回設定は『アコベの音作りをゼロベースで見直し。』にて) |
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プリアンプ「DI-5」とサチュレーション用「RC Boost」も 変更点があるので以下に記載。 |
前々回にて「サチュレーション」、つまり『アンサンブルと混ざると歪んでいるのがわからない程度にすることで、高音域・倍音が出て音がよくなるらしい。』との情報を聞きかじり、クリーンブースター「RC Boost」を配置して軽く歪ませていたのだが…これは同じことがDI-5のみで出来るように思ったので「RC Boost」は外す予定。「DI-5」にてゲインを100にすることで歪む寸前のような音になっていると思う。
アコベ本体のプリアンプにてHighのつまみを見直したこと、そしてピッキング位置の調整・ピッキングの強さの調整で演奏中、特にメロディを弾くハイポジションでの音の通りは改善する見込み。次回の練習で要確認なわけだが、それがうまくいくとブースター用に配置していた2つ目の「RC Boost」もいらないかもしれない。
ライブが6月29日なので後一週間なわけだが、それまでに納得の音になるように最善を尽くしたいと思う。(ライブに関してはアメブロの記事『博物館でのライブが2週間後に迫って参りました。』にて)
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
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