2024年5月22日水曜日

ジャンクのPLフィルターを気合で修正&修理してみた。

どうも、ひらた店長です。

先日、リサイクルショップのカメラコーナーを見ていたらジャンク品にこういうものが。

「Kenko CIRCULAR PL」と書かれている。
調べると「サーキュラーPL」と読むようだ。

カメラのレンズの先端などに「フィルター」というのを取り付けることがあるんですが、これは「PLフィルター」と呼ばれるもの。実は買ってから調べてみて初めて知りました(笑)
リサイクルショップで見た時には「NDフィルター」だと思いこんで買ったんですよね…。

↑PLフィルターについて詳しくはこちらを。メーカー「Kenko」さんのページ。

「PLフィルター」というのは「偏光フィルター」のことで、簡単に言うと「光の反射を抑えたり利用したりできる」というもの。水面を撮影する時に光の反射を抑えたり、青空や木々を撮影すると光の反射を抑えることで色合いを鮮やかに写すことができる、というフィルターだそう。
風景を撮影することにも興味があるのでこれは良さそう、と購入した後に調べて思った次第。

ちなみに「NDフィルター」というのはカメラ用サングラスのようなもので、入ってくる光の量を抑えるためのもの。

どうやら地面に落としてしまって
縁に歪みと傷があるのでジャンクに。

真上から見ると歪みがわかる。

別アングルだとこんな感じ。
これくらいなら自力で直せるのでは?
と思って試しに購入してみた。

内側のネジ山もイカれているが…
これも何とかできるだろうと判断。

外側の傷はこのままでもいいかな。

ネットで「歪んだレンズの修正」を調べて
その方法でやってみます。
とりあえずレンズ面を保護するのに布を巻いてみた。

そして割り箸を適当な長さに切り
歪んでいる部分に当ててハンマーで叩く。
下に木を当てると衝撃が逃げにくい。
あくまでも少しずつ叩いて修正しました。

だいたい修正できたらペンチで縁をつかみ
優しく起き上がらせるように修正。

歪み修正後の写真。
ほぼ丸くなりました。

続いてネジ山の修正を。

ヤスリで削るのでレンズ面などを
あらためて保護。
黄色いのはマスキングテープ。

ヤスリはこういう細長いもの。
棒ヤスリと呼ばれるヤツ。

傷の部分を削りつつネジ山を復元してみた。
ちなみにネジ山の確認のために
他のレンズを何度も優しく付け外しするので
布の保護は面倒で外しました。

上の写真では何となくネジ山が復元されて良さそうに見えますが…全然ダメでした。少しずつ削っては他のレンズを付けたり外したりというのを繰り返したのですが、埒が明かないと判断。歪んでいた部分のネジ山をすべて除去するという力技に打って出ました。

その作業が終わったのがこちら。
ネジ山がなくなっているのがわかるかと。

たぶんですが、わずかな歪みでもそれが引っかかりとなってレンズがうまく入らなかったんですよね。すぐに突っかかってしまう感じでした。上のようにネジ山をなくしてみるとすんなり取り付けできるように。

銀色が出ていると見栄えがアレかなと思い、
家具用の修正ペンで黒く塗ってみた。悪くない。

使用しているカメラは「Canon ivis HF S21」。
そこにPLフィルターをつけてキャップも取り付け。

指さしているところが削ったところ。
撮影アングルの問題もあるけど
銀色が思ったよりも目立っていませんよね。

望遠レンズ(テレコン)「TC-DC58C」を
PLフィルターの先に取り付けたところ。
左の広角レンズも取り付け確認済み。

↑テレコンも自分でカスタムしたもの。経緯はこちらにて。

写真で一気に作業工程を紹介しましたが、ネジ山の修正からのネジ山除去作業が思ったよりも時間がかかり、実際には3日ほどかかっております。正直大変でした。
しかし、上の写真のように無事にレンズも取り付けることができて一安心。

ただ、調べるとPLフィルターは広角レンズだとムラになりやすいようで相性が良くないそう。(偏光ムラと言うそうだ)それに手持ちの広角レンズ(0.43倍)だとわずかにケラレも発生してました。

風景などを撮影するための望遠レンズとは相性は良いはずなので、そちらと組み合わせるか、レンズなしの状態での撮影で活躍してもらおうかなと。せっかく苦労して修正したし。

今度、何か撮影しに行ってみようっと。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。



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