2025年6月18日水曜日

アコベの音作りをゼロベースで見直し。

どうも、ひらた店長です。

アコースティックベース(以下「アコベ」)の音作りの迷宮にハマっている、というのが前回『アコベの音作りの迷宮にどっぷりハマっている。』の話。
エフェクターボードに隙間が出来たからと言って使用頻度の低いオートワウを入れてみたり、マルチエフェクター「ZOOM B3n」のエフェクトを入れ替えたりそれなりに迷走試行錯誤していたのですが…正直、マジでわからなくなってきまして。

全然納得のいく音にならない&ノイズ問題が解決しないので、もういっそのこと最初からやり直そうと思い、ゼロベースで音作りを見直したというのが今回の話。おかげでノイズの原因を見つけることができ、音作りも良い方に向かったと思う。

昨夜の音作り中の様子。
これは前回記事のエフェクターボード。
これを一度バラしての再考。
再考してこの状態にしたが…
納得いかずこれもバラした。

今までは「エフェクターで音を作って、アコベ本体のプリアンプは補正に使う」的な発想をしてましたが、そもそもそれが良くないのでは?と思い、まずはアコベとアンプのみで音作りを。

アコベ本体のプリアンプ。これは前回の状態。

プリアンプの設定を上の写真の状態にしていたのですが、アンプに入れただけだと音はイマイチ。正直、いい音じゃないよなと思いつつじっとプリアンプを眺めていると…これってそもそも12時位置が「0」なのでは?という疑問が。なんとなく「-」の位置が「0」だと思い込んでいた。(ボリュームがそうなので)
それでつまみをすべて12時位置にするとアコベのみで結構いい音に。思い込みは良くないと反省。

見直し後のプリアンプの設定。
これでmidが0位置で、highとlowを削っている状態。
本体ボリュームも基本は全開が良いことに気付く。
アコベのみで音を作った後に
マルチエフェクター「ZOOM B3n」に繋ぐ。

今まではアコベの次に「SANSAMP BASS DRIVER DI(プリアンプ)」を繋ぎ、SANSAMPで作った音をアコベやB3nで補正するという発想だったが、今度はアコベで作った音をB3nで補正していくという発想に。というか、たぶん音作りってそもそも「楽器本体で音を作る」というのが最初にあるべきとあらためて思った次第。それをエフェクターなどで補正するのが正しい手順のように思う。(冷静に考えると当たり前なんだが、ちゃんとこの考えに至るまで時間がかかってしまった)

それでアコベで音を作った後に「B3n」のみを繋ぐとすぐに問題が発生。やはりノイズが発生している。
音を出していない時の「ジーーー」というホワイトノイズや、音を出した際にノイズが音に含まれてしまっている。アコベのみだと発生していないので、こりゃB3nが悪いのか…?そう思いつつ色々と設定を見直していると原因に行き当たる。

原因は「B3n本体のマスターレベルを120に設定していたこと」。

重複して恐縮だが、最近は「エフェクターで作った音をアコベ本体のプリアンプなどで補正する」という発想になっていた。これはボリュームに対しても同じように考えていて、アコベ本体のプリアンプのボリュームはマックスにせず、エフェクターやアンプのボリューム(練習場所ではミキサーのボリューム)を上げておいて、足りなかったら本体のボリュームをさらに上げて調整しよう、みたいな発想だった。

なので、どこかのタイミングでB3nのマスターレベルをマックス(120)にしたわけだが…これがノイズの原因になってしまっていた。B3nのマスターレベルは初期設定では100になっているはずで、その状態ではノイズはほぼ目立たないんだが、120にするとB3n内で発生しているノイズやエフェクト自体のノイズのボリュームまで上がってしまう。そりゃ当然の話なのだが、これを見落として安易にマスターレベルをマックスにしてしまっていたわけ。

そんなわけでアコベ本体のボリュームをマックスに固定し、B3nのマスターレベルは100とすることで、音を出していない時の「ジーーー」というホワイトノイズや、音を出した際に音に含まれるノイズ成分を減らすことができた。この点に気付けたことはかなり収穫だと感じる。

ノイズ問題が一段落したところでエフェクトの見直し。
エフェクトチェインは最終的にこの状態に。

ノイズが減ったのでエフェクトも以前から変更。向かって左から「DI-5→RC BOOST→Bass PEQ→Bass PEQ→MB Comp→PLATE→RC BOOST」という順に接続されている。以下に趣旨などを簡単に説明させていただく。

まずはアコベで作った音を「DI-5(プリアンプ)」で調整。このDI-5の音がアコベにすごく合うと感じていて好き。アコベとDI-5のみでかなりいい感じになったので、その音を補正するのが以降のエフェクトの役目。

DI-5の次に配置した「RC BOOST」は最後にもクリーンブースターとして配置しているけど、軽い歪み系としても使えるエフェクト。そんなわけで2番目に配置し、わずかに歪ませ「サチュレーション」目的に使用。アンサンブルと混ざると歪んでいるのがわからない程度にすることで、高音域・倍音が出て音がよくなるらしい。完全に聞きかじった知識で今回が初の配置。次回の練習時に具合を確かめたい。

その次の「Bass PEQ」はパラメトリックイコライザー(以下「パライコ」)。
1つ目のパライコでE音の共鳴音をカット、2つ目でG音の共鳴音をカットするのが目的。詳細は『パライコをさらに追加してアコベの共鳴音の対策を。』にて。

「MB Comp」はコンプレッサー。EBSのマルチコンプのシュミレータで、他のコンプも試してみたが自分としてはこれが一番好きな音に出来た。ハイとローを別々の掛かり具合に設定できるので、スラップ時の暴れるローを抑え込みつつ、ボリュームが落ちて感じるハイを持ち上げる目的で使用。

「PLATE」はプレートリバーブで、常時浅くかけておくことで音が少しキラッとする。そして音の重心がわずかに上がる感じ。音に味付けするような感じで使用。

そして最後の「RC BOOST」はクリーンブースターとして。音色は変えずにボリュームのみを上げたい時に使用。

各パラメータ。B3nのマスターレベルを100にしたので
DI-5のゲインを上げてハイカットをオフにしても
耳障りなノイズを感じなくなった。
各パライコの設定値。
1つ目のFREQを150から160に変更。
それぞれのカットするゲインも最小限に。
コンプとリバーブは最小限に。
最後のクリーンブースター以外は常時ONを想定。

以前は「アコベ→SANSAMP BASS DRIVER DI→REVOL effects EWA-01 AUTO WAH(オートワウ)→MOOER D7(ディレイ)→ZOOM B3n」と繋いでいた。その順番自体も見直して「アコベ→ZOOM B3n」となったわけだが、これで基本的な音作りは良いと思う。

そんなわけでB3nの後に何を繋ぐか
という問題が発生中。

「SANSAMPは思い出の品だから使いたい」という気持ちで組み込んでいたのだが、B3nでほぼ音作りは完成してしまった感じがある。なのでSANSAMPを歪み系として残すか外すか、そしてその他のエフェクターもどうするのがベストなのかで現在大いに悩み中。


とにかくゼロベースで見直したことで、「音を出してて気持ちいい」と感じる音にすることが出来た。これがバンドで他の楽器と混ざっても同じように感じられるかが問題だが、おそらくいけるような気はしている。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

2025年6月16日月曜日

「Cameron Sino」の互換バッテリーを購入してみた。【Leica X vario】

どうも、ひらた店長です。

最近はライブに向けてのバンド練習が活発なのでアコースティックベースの話が多かったですが、今回はカメラの話題を。

2025年3月末にライカのカメラ「Leica X vario」を購入したというのが、こちら『「Leica X vario」を思い切って購入。ちょっとした裏話も。』という記事でした。手に入れてから大切にしつつもちょこちょこと使って写真を楽しんでいます。

カメラについて何の不満もないんですが、一つ不安だったのがバッテリー問題でして。
「Leica X vario」は2013年発売のモデルで、すでに生産終了しているわけですが、実は純正バッテリー「BP-DC8」も生産終了してしまっているんです。記憶が間違っていなければ確か2024年に生産終了した…はず。

そんなわけで「Leica X vario」用予備バッテリーとして、「Cameron Sino(キャメロン・シノ)」製の互換バッテリーを購入したというのが今回の話。以下、開封時の写真などを並べつつ購入した互換バッテリーの話などを。

Cameron Sino 交換用バッテリー X1 (1400mAh) BP-DC8用
「キャメロン・シノ」という中国のバッテリーメーカーのものを
Amazonにて購入。送料がそれなりにかかる点に注意。
バッテリー本体。容量なども純正バッテリーと同じよう。
一応、「Leica X vario」の写真も。
他のXシリーズもバッテリーの品番は「BP-DC8」。
上が互換バッテリーで下が純正バッテリー。
当然だが形は同じ。
接点の部分の形状がちょっと違うが問題なし。
X varioにて起動は確認しました。
互換バッテリーの裏面には何も記載がない。
パッケージの裏面。すべて英語。
下記に記載するホームページと同じ内容のよう。
一応、Googleレンズで翻訳したものを。
パッケージ上部。回路の保護などもされているみたい。
パッケージ側面にはマニュアルへのQRコード。
QRコード先『バッテリーガイドライン』。
リンク先は英語なのでブラウザなどで翻訳を。
パッケージからバッテリーを出したところ。
透明なフィルムで軽く固定されている。
内側のパッケージを開くと
バッテリーが簡単に取り出せる仕組み。

「キャメロン・シノ」という会社は、本社が香港にある大手バッテリーメーカーだそう。様々な製品の互換バッテリーを製造している会社のようです。
↑ホームページへのリンクはこちら。

上記にもリンクしたバッテリーガイドライン』のページを見ると、過充電の保護や過電流保護、回路の保護もされているとの記載があります。

「Leica X vario」(及びXシリーズ)の純正バッテリー「BP-DC8」が生産終了してしまった今、新たにバッテリーを購入するなら互換バッテリーしか手に入らないわけで。(中古の純正バッテリーを探す手もあるけど…なかなか出てこない気がします)

そうなれば「安い互換バッテリー」を探すよりは「可能な限りちゃんとしてそうな互換バッテリー」を探すのが最善かなと思う次第。もちろん、安い互換バッテリーを高頻度で入れ替えるというのも一つだとは思うのですが、色々と悩んだ結果、自分はCameron Sino 交換用バッテリー X1 (1400mAh) BP-DC8用』を選んでみました。

リンク先はAmazonのページで、同じキャメロン・シノ製の「BP-DC8」が複数出品されています。出品者は別々のようですが、バッテリーの価格と送料もバラバラなのでご注意を。自分はトータルで一番安くなる上記リンク先から購入しましたが…冷静に考えると送料がそれなりにかかるならバッテリーは一つじゃなくて二つ買っちゃえばよかったと後悔しているところです。ちなみに中国からの発送になるので、自分の場合は注文してから手元に来るまで10日ほどかかりました。


まだ手に入れて数日なのでバッテリー持ちなどはレビュー出来ないのですが、現時点では少なくとも「X vario」の電源が入るのは確認しております。(充電もLeica純正バッテリーチャージャーで出来ました)

今度、ちゃんと使用してみて、バッテリー持ちなどをお伝えできればと思う次第です。

とにかく、予備バッテリーは一つ持っておきたかったのでこれでちょっと安心。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

2025年6月14日土曜日

アコベの音作りの迷宮にどっぷりハマっている。

どうも、ひらた店長です。

アコースティックベース(アコースティックギターのベース版。以下「アコベ」)の音作りについて、最近は散々ブログで書き綴っています。
↑前回、前々回はこれら。

パワーサプライの位置調整によって隙間が出来たので、コンパクトエフェクターでオートワウを足したという話と、アコベの共鳴音対策でマルチエフェクター内のプレートリバーブを外してパライコを足したという話をしていました。今日はその音作り後にバンド練習をしてみての話。


バンド練習時に2つ目のパライコでアコベの共鳴音がうまく抑え込めていたのはよかったが…音に何かが足りない感じ。音が一歩引いてしまった印象で、練習中にMidやTREBLEをいじってみたけどそうじゃない感じ。

練習後に散々悩んだ結果、プレートリバーブを外してしまった影響なんじゃないか?と思い至った。
アコベの共鳴音を消すのに2つ目のパライコを追加したわけだが、その際に浅く掛けて常時ONにしていたプレートリバーブを外したわけ。自室であらためて追加してみると音の重心がわずかに上がるような感じ。ほんのわずかな変化なのだが、この変化がTREBLEを上げたりするのでは得られないと気付いた次第。

2025年6月13日夜の「B3n」のエフェクトチェイン。
ルーパーを外して本気の音作りの体制。

向かって右がプレートリバーブ。
浅い効果で常時ONに再設定。
左はコンプを「160 Comp」に変更してみたところ。これは実験中。
(「160Comp」はdbx160A風のコンプレッサー)

思うところがあってエフェクト先頭に
3つ目のパライコを設定してみた。

エフェクターボードにコンパクトエフェクターでオートワウREVOL effects EWA-01 AUTO WAH』を追加したわけだが、それはバンド練習中に音を出したところハウリングしたりせずに機能した。ただバンド内ではオートワウを使うような曲はないが…。

そのオートワウ追加後のエフェクターボードでバンド練習中、なんかベースの無音時のノイズが気になるように。これは自分が過敏になっているせいもあるかもしれないが、どうにも「シーーー」というホワイトノイズのような音が気になる。なので3つ目のパライコを設定して、3600Hz辺りを広い範囲でカット。そうするとノイズが大幅に減った。

ノイズと一緒にアコベの音の高音域も大幅に減ったわけだが…逆に低音が締まったような印象にも感じる。とりあえずこの状態にしておいてバンド練習で他の楽器と合わせてみてどうなるか、という感じ。うまくすると良い結果になるんじゃないかと期待している。


とにかく最近はアコベの音作りの迷宮にどっぷりハマっている。
6月29日のライブを良いものにするためにも、それまでに納得のいく音を作りたいものだ。


さてさて。
それでは今回はこの辺で。