今回は『続くアコベの音作りの話。練習後の結果報告を。』で書いた「アコベのボディが増幅、もしくは共鳴している特定の音域があるようで、ハウリングまでいかないが、それに近い音が出てしまっているポジションがある」という話に対処した話を。
結局、「ZOOM B3n」内にパライコを2つ設置することになった。
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現在のアコベ用エフェクターボード。 色々とチェック中の図。 |
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向かって左から3つ目の「BASS PEQ」を新たに追加。 ここにはプレートリバーブがあったがそれを外した。 |
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2つのパライコのパラメータ。 細かい話は以下で。 |
とりあえず、B3nの中から外したプレートリバーブについて。
リバーブをごく浅い設定で掛けっぱなしにして「アコベっぽい音の響きを再現できたら」という意図だったが、本当に「効果があるかわからない」という程度にしか掛けていなかった。なので優先順位的には一番低いので外した次第。
そこに2つ目のパライコ(パラメトリックイコライザー)を追加したわけだが、これは最初に書いた「ボディの共鳴音(ハウリング寸前のような音)」に対処するため。
音声編集ソフトでイコライザーを見ていた時、その共鳴音の波形を見ると原因は194Hz付近とわかったので、その辺りをパライコで削っていこうというわけ。
194Hz付近は4弦ベースの1弦12フレット(G音)で音を伸ばしていると顕著に出ていて、その他の4弦3フレットのGや、その他のGでも同じく共鳴音がしていて「音の輪郭がぼんやりする」という感じになっていた。
そこでパライコ「Bass PEQ」で200Hz付近をカットする設定にすると、G音の共鳴音、音の輪郭がぼんやりする現象は見事に解消。スッキリしたG音を得ることが出来てたいへん満足な結果に。(ちなみにB3nのBass PEQの「FREQ(フリケンシー)」は200Hzの下が180Hzになるので200Hzに設定した。数値が10ずつのところと20ずつの刻みのところがある)
そして次に1つ目のパライコについて。
このパライコは先日、パワーサプライで発生しているわずかな低音ノイズに対応するべく「150Hzを削る」という設定にしていたわけだが…実は2023年11月に書いた『B3nのパライコのパラメータはこんな感じに。【アコベ共鳴音対策】』という記事内で「共鳴音に対処するべく設定したパライコ」とほぼ同じ数値になっていたことが判明。
記事を読み直すと「160Hzを削ることでE音の共鳴音を消すことができた」と書かれている。なぜこういう大事なことを忘れてしまっていたのか…。
パライコをオフにして試してみると、4弦ベースの4弦開放(E)や3弦7フレット(E)、1弦9フレット(E)も確かに共鳴音がしていて、音の輪郭が失われている状態だった。そしてあらためて「150Hzを削る設定」にしてある一つ目のパライコをオンにすると、E音の共鳴音は消えた。
なのでパワーサプライのわずかな低音ノイズに対処したパライコは無駄ではなく、それどころか必須の設定だったというわけだ。
そんなわけでパライコを2つ設定することで、アコベの共鳴音がなくなりどこを弾いてもクリアな音が出るようになったと思う。見落としているポイントがあればまた随時対処していきたい。
最後に。
自分の使っているアコベの場合、ボディの共鳴音がE音とG音の時に強く出るようで、それを抑え込むためには上記の2つのパライコは今後必須という結果になった。
しかしアコベのモデルやボディサイズによって共鳴音の位置は違うかもしれないので、もしアコベを色々な場面で使いたいという方がこの記事に迷い込んだ場合、Hzの数値をいじりながら共鳴音が消えるポイントを探ってみていただきたい。
さてさて。
それでは今回はこの辺で。
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